2009年10月1日木曜日
【10月01日】 何が起こるかわからない
ヒナは3羽いる。
のどかなものである。
気分よく、いろいろな鳥の写真を整理して、キーボードに打ち込む作業に熱中していた。
ちょっと、外がうるさいようだが、またスラッシャーでも入れて芝刈りをしているのだろう、と思いつつ、インターネットにかかりきりになっていた。
騒音がさらにひどくなってきた。
うちの目の前でやっている。
芝刈りかりならもうとっくに終わっていいはずなのに、なにノロノロやってるんだ!、と思って窓をのぞいた。
● 窓越しに伐採車を、網戸を通しています。
これは「ヤバイ!」
伐採チップ車だ。
夏に向かって歩道際の植木の枝下しをする車が止まって作業している。
枝打ちをして、切り落とした枝は、スラッシャーで粉微塵にし、ウッドチップを作り出す車が、轟音とともに枝を飲み込み込んで、粉砕している音であった。
ブッチャーバードの巣は、この100mほど前にある。
急いで緑地に飛び出す。
まさに作業真っ最中。
まず、3mほどのアームの先端がエンジン付回転式ノコギリになっているモノで、枝を切り落とします。
つぎに、その枝をトラックの後ろに付いている黄色いボックスに放り込みます。
ここには粉砕機がついていて、枝を切り刻んで細かいチップにし、これを前のトラックの荷台に積み込んでいくというシステムになっています。
頭上でマイナーのヒヨコがうるさく騒ぐ。
いまは、オマエラにかまっているヒマはないのだ、といいながら写真を撮りつつ、ブッチャーの巣へ向かう。
今度は、また変なヤツが現れた。
漆黒の白のまだら。
それが縞模様にランダムに入っている。
羽はぼさぼさ。
シッポもぼさぼさ。
ブッチャーのヒヨコだ。
いやな、予感がする。
巣が枝打ちで落とされてしまったのか?
いや、巣はちゃんとある。
元枝が太いので、伐採にはならなかったのであろう。
それに高い。
が、果たして3羽いるだろうか。
1羽は見えるが。
鳥のところへ戻る。
巣の木も枝打ちにあったはずである。
ノコギリの振動と騒音でもジッとしていたのが巣にいる鳥。
逃げ出したのが先の鳥ということになりそうだ。
ということは、すでに短い距離なら飛べるということになる。
戻ってみる。
身体は大きいが、胸羽、シッポとまだヒナの雰囲気を濃厚に残している。
身体をブルブル震わせ、ハネをばたつかせ、しょっちゅうクチバシで体中を突っついている。
一時として休むことはない。
この木に止まっているということは、すでに短い距離なら飛べるということである。
身体をしょっちゅう動かし、わけの分からない一瞬のポーズを作る。
結構、見ているだけでも楽しい。
真横の木に親鳥がやってきた。
「なんてことをするのだ」と怒っているようだ。
といわれても答えようがない。
まあ、巣が落ちなかっただけでもよかったじゃないか。
それを了解したわけでもないだろうが、行ってしまう。
枝打ちは下の写真のような長い棒ノコを使って行います。
クリックして見てください。
上端には円形のノコ歯がついており、下端にはコンパクトなガソリンエンジンがついています。
エンジンが動くと、棒の中に仕込まれた軸が回転して、上端部に伝えます。
これがノコ歯を回転させて、枝を切断します。
枝は右のトラックに牽引される黄色のボックスのトッパーに入れて粉砕します。
粉砕された木屑はL型の黄色い角筒の中を通ってトラックの荷台に噴出され、積載されます。
この粉砕機の能力ですが、数センチくらいのものならわけなくチップにしてしまいます。
カットされた枝片がありましたので写真に撮りました。
直径がちょうど5cmあります。
排水緑地に植えられている木は、通称「ペーパーツリー」といわれるもので、皮が写真のように神を何枚も重ねたような形をしています。
はがしてみます。
こんな感じになります。
「ブルーフェース」という鳥は、この皮の間にクチバシを突っ込んでエサを採っています。
それが虫類なのか、それともこの木の持つ特有の木の繊維類なのか、そのところはちょっと分かりかねます。
死者(死鳥)はでなかったようである。
が、世の中何があるかわからない。
時の流れというものは、偶然で済ますしかできない未知を運んでくるようだ。
夕方、もう一度見にいってみた。
2羽はいた。
果たして、3羽いるだろうか?
[◇ Mokuji ◇]
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